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昨日の夜...

 昨夜のセックスは激しかった。
 女は幾度も気をやられ、尽きることのない男の欲望に翻弄されつづけた。
 「厳しくやるからな」
 男の言葉に、女は頷いた。そしてその夜、男の容赦のないセックスの洗礼を受けた。赦しての言葉と意志は、無情にも黙殺された。やがて、女は、男の傍若無人のセックスの前に堕ちた。

 その男との関係はこうしてはじまった・・・。


 



 肉塊の脈動残る下半身の奥。はじめて知った荒々しいセックス。蹂躙の快感。
 女はひとり、自らの女を責め開く。
 自分がMだと思い知らされる。自分の中の女が疼く。

 ひとり寝の夜を切なく感じる・・・。


 



 「今夜、おれの部屋に来い」
 待ち侘びた男の言葉。あるいは恐れていた男の言葉。
 受話器を持つ手が震えた。男はそれだけ言うと返事も待たずに電話を切った。もはや自分のものだと言わんばかりの傲慢な態度だった。

 女は、はっきりと自覚した。悔しいけれど、私はM。

 女が、今夜の犯され支度をする・・・。


 
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