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斜陽の刻に...


 淫らな夢を見ると、記憶が蘇る。
 何度も犯された生々しくリアルな感触。
 体がはしたなく反応し、男性のいきり立った肉棒が欲しくてたまらなくなる。

 その夜も女は自ら恥ずかしい部分に手を伸ばす...

 

 欲情していた。
 待ちきれない。
 荒々しくまるでレ〇プのように犯されたい
 男たちのいやらしく絡み付く視線を求める。
 複数の男たちによって蹂躙され嬲り者にされる自分を想像する。

 それは唐突に襲ってくる。
 かつて体の芯、心の奥底まで抱かれ、一晩に何度も気をやらされた記憶が、体と脳裏に鮮明に蘇る。
 世間では決して許されない行為。だが女には甘い官能の記憶として残った。

 心と体に刻まれた男の欲望
 骨の髄まで味わい尽くされ、貪られた。
 バックから犯されている時、鏡から目を反らそうとすると、「だめだ。見ろ」と顔を強引に鏡に向けさせられた。犯されている様を自分で見させられる屈辱感。だがそれは女にとっていつしかどす黒い快楽となった...
 時に、他の男に抱かれた罰として、激しくスパンキングされ、泣かされた。

 「今夜は激しく姦るからな

 男は逢瀬の前にいつもその夜の行為をほのめかした。
 その言葉だけで体が反応した。頭の奥の方がじんじんと熱くなった
 女の蜜がとめどなく溢れ出た


 惚れた弱みにつけこまれた
 激しい愛撫とFuckの責めを受けつづけた。
 男のまるでレ〇プのようなSexのやり方にしかし、自分の中の女が悦んでいた...

 女は遊びのつもりだった。フィアンセさえいたのだ。
 だが、男は許さなかった
 危険を承知で、しかし女は抱かれた。理性では拒んでも、体が反応していた。その刺激に抗し切れなかった
 もしかしたら、そんな男を求めてさえいたのかもしれない
 その夜、女はこれまで経験したことのない快感にあられもなく乱れ何度も逝かされた

 はじめて自分の中のMに目覚めた

 

 部屋の電話が鳴る。
 受話器を取った女の心臓が高鳴る。
 あの男からだった今夜の厳しいSexに怖れもし、しかしその反対に期待する自分もいた

 「娼婦のような恰好をして来い」

 「はい


 夜はもう間近だ...


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