淫夢再び
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目が覚めた。
冷や汗と体の震えが止まらない。
あの夢は一体・・・。
男の顔はわからなかった。ただ男の黒いシルエットがあった。
まるで人造人間のように冷徹な男だった。
有無も言えず、強引に押し入ってきた男根の大きさ、硬さ。その生々しい感覚がまだ秘部に残っていた。
彼女は眠剤を一錠飲んだ。
明日は早い。大事な会議があるのだ。そんな夢のことなど忘れて早く眠ろう。
夢なんて見るものじゃない・・・。
まだ見ぬ愛に
心溺れて
夜ふと伸びる 淫らの指先...
恋人と別れて三年が経つ。
あまりいい恋愛ではなかった。
相手の男が浮気して、それで別れたのだ。
後悔してるわけではない。
少なくとも付き合い始めの内は、多く体を求めてきてくれた。
明日は仕事だというのに朝まで貪られ、求め合い、愛し合った。
時折、思い出される。
男のことはもう完全に忘れた。
だが、この疼きに耐えかね、耽る夜もあった。
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・・・・・・。
自宅に帰れなくなった。道に迷ってしまったのだ。
いつもの帰り道なのに、どこで間違えたのか、気付けば全く見知らぬ場所に迷い込んでしまっていた。
焦れば焦る程、元の道から遠のいていった・・・。
危険な香りが漂う街だった。
ここがどこだかわからない。それは恐怖だった。一刻も早くここから出なくてはならない。直感がそう自分に訴えていた。
だが、時既に遅く、いつの間にか数人の男たちに取り囲まれていた。
男たちの欲望の眼差し。
逃れようとするも、両脇から両の腕を押さえつけられ、正面の男に乱暴に衣服を引き裂かれた。
露となった女の体に男たちが貪りついた・・・。
迷い込んだが運の尽き
女、獣の餌食となりて
終わらぬ輪姦 性の捌け口 玩具のように...
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敵のアジトに連れ込まれ
割らぬか口をと 拷の鞭責め 炎の如く
やがて男の欲棒突き入れられ...
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・・・・・・。
長く苦しい夢から醒めた。
体は汗でぐっしょりと濡れていた。
夢とわかってほっとするのも束の間、体の奥が熱くなっているのを感じる。体の芯が疼いている。
はしたない女だと自分を責める。しかし、一度火が点いた体は止まらなかった・・・。
淫ら夢
覚醒するも 胸の鼓動が鳴りやまず
再び寝入るも 黒い男の影に怯え...
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長き夜
子宮の疼き シーツの染み
恥ずべき行為と知りながら 極太バイブに手を伸ばす...
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犯される様想像し
昂ぶり募る その思い
もっと激しく乱暴に 求める女 妄想遊戯...
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淫らな夢にうなされる日々。
逞しい男の腕に抱かれ、たとえ一夜だけでも女の幸せを感じたい。
仕事の後、娼婦のような恰好で男を誘う・・・。
夜の盛り場 ネオンの通り
道行く男に 素肌見せつけ誘惑し
今夜ままよと 一夜限りの愛に抱かれて...
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だが、そんな淫らな夜の生活にも終止符が打たれた。
ある立派な男性との出会いが女を変えたのだ。
女は彼の誠実さと優しさに心を打たれ、やがて恋した。
相思相愛の二人が交際を始め、体の関係を持つのに時間はかからなかった。
彼との愛情に満ちた交際において、いつしか女は淫夢にうなされ続けた夜のことなど忘れ去った。
そして二人はさらに愛を育むために結婚した。
皆に祝福され、幸せな結婚だった。幸せな結婚生活だった。
やがて子供も産まれ、笑顔の絶えない日々が続いた。
女の幸せをやっと手にしたと思った。
そしてこのまま世間並みに暮らしていけると思った。
それから、十五年の月日が流れた。
「食事にでも行かないか」
ある時、常務にそう言われた。
魅力的な男性。実質この会社を回しているのはその男性だった。
社員たちにも尊敬され、そして女性にもよくもてた。
無論、彼女は柔らかく断る。自分には幸せな家庭がある。不倫する理由などどこにもない。
しかし、常務が自分に目をかけてくれたのは正直嬉しかった。女として。
「きみを私のものにする自信があるからだ」
そう言われた時、くらくらっと眩暈を感じた。
常務の男としての絶対的な自信。
それは彼女に性的なものを感じさせた。快感といってもいい。
男の誘惑。それがこんなにも甘美なものとは知らなかった。
だが自分はあくまで抗わなくてはならない。家庭があるから・・・。
しかし、いつからか彼女は口紅の色も変え、化粧も濃くなっていった。
着るものも体の線がわかるようなタイトなものとなった。
いったい、何のために?
女は自問自答する・・・。
「今夜、Aホテルのレストランで待ってる」
何度目か誘われた時、もはや彼女に断る気はなかった。
食事だけなら・・・。
そう思った。しかし、女は抗えなかった・・・。
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